塩吹きとは
塩吹きは、革の表面に白く浮き出る塩の跡です。ケア用品メーカーは、雨のあとに出るものを落とす対象として扱っています。製革の段階でできる「塩斑(塩じみ)」は、これとは別に辞典で定義されています。
出典: サフィール・日本皮革産業連合会
履いたあとに出る白い跡
手入れ用品の説明では、この白い跡を「塩吹き」と呼ぶことがあります。サフィールのレノマットリムーバーは、頑固な汚れや塩吹きを落とすのに使えます。出典:サフィールM.MOWBRAY のステインリムーバーなら、雨のあとににじみ出てくる白い汚れ(塩分)もきれいに落とせます。出典:M.MOWBRAY
辞典が定義しているのは、製革段階の「塩斑」
辞典に載っている「塩斑」は、これとは少し違う話です。革に仕上げた段階で見つかる銀面の傷みの一つで、塩じみとも呼ばれます。出典:皮革用語辞典
水に溶けない塩が皮の線維を壊し、白や黄色、褐色の斑点になったものです。塩の正体はリン酸カルシウムや炭酸カルシウムなどが混ざったもの。カルシウムは、皮を塩漬けにする塩化ナトリウムに混じった不純物から来ています。出典:皮革用語辞典
辞典が書いているのは革をつくる段階の話、ケア用品メーカーが書いているのは使ったあとの話です。両者を結びつけた記載は、ここで挙げた資料にはありません。
落とすのに使うもの
サフィールのレノマットリムーバーは、革用の強力な汚れ落とし。スムースレザーに付いた汚れやシミをしっかり落とします。使い方は、乾いた布に取って拭き取るだけです。出典:サフィールただし、革の表面の油分やワックスまで落ちる点は覚えておきたいところです。出典:サフィール
M.MOWBRAY のステインリムーバーは軟水ベースのやさしいつくり。汚れはよく落ちるのに、色落ちやシミのおそれは抑えてあります。出典:M.MOWBRAY
ほかの白いものとの区別
革の表面に出る白いものには、ほかにブルーム(革のワックス成分が滲み出たもの)と白カビ(革を栄養にして増える微生物)があります。それぞれ別のページで扱っています。
見た目だけでどれかを言い当てる方法は、ここで挙げた資料には書かれていません。判断がつかないときは、買った店やメーカーに現物を見てもらってください。
メーカーごとの案内の違い
| メーカー | 対象 | 塩について書いていること | 性質 |
|---|---|---|---|
| サフィールレノマットリムーバー | スムース革 | 頑固な汚れや塩吹きの除去に使える | 皮革に浸透し、油汚れも溶かして落とす強力なリムーバー。油分・ワックス分も除去する |
| M.MOWBRAY革靴用汚れ落とし ステインリムーバー | 革靴(アッパー) | 雨の後ににじみ出てくる白い汚れ(塩分)も落ちる | 軟水ベースで、色落ちやシミのリスクを軽減している |
関連用語
出典
- 日本皮革産業連合会「皮革用語辞典「塩斑」」↗(2026-09-27 確認)
引用した記載 3件
- 「革にしたときに認められる銀面の損傷の一つ。塩じみともいわれる」
- 「不溶性の塩により皮の線維構造が破壊され、白色、黄色ないし褐色の斑点となる」
- 「カルシウムは塩蔵に用いた塩化ナトリウム中の不純物に」
- サフィール「レノマットリムーバー」↗(2026-09-27 確認)
引用した記載 5件
- 「頑固な汚れや塩吹きの除去に使用できます。」(サフィール レノマットリムーバー)
- 「スムース革に付着した汚れやシミを強力に落とします。」(サフィール レノマットリムーバー)
- 「皮革に浸透し、油汚れも溶かして落とす強力なリムーバーです。」(サフィール レノマットリムーバー)
- 「乾いた布に取り、汚れを拭き取ってください。」(サフィール レノマットリムーバー)
- 「皮革表面の油分・ワックス分を除去する」(サフィール レノマットリムーバー)
- M.MOWBRAY「革靴用汚れ落とし ステインリムーバー」↗(2026-09-27 確認)
引用した記載 3件
- 「雨の後ににじみ出てくる白い汚れ(塩分)もきれいに落ちます。」(M.MOWBRAY ステインリムーバー)
- 「M.MOWBRAYを代表する革靴用の水性汚れ落としです。」(M.MOWBRAY ステインリムーバー)
- 「汚れ落ちが抜群ながら、色落ちやシミなどのリスクを軽減しています。」(M.MOWBRAY ステインリムーバー)