革のクリーナーの選び方
靴にクリームを塗る前、汚れを落としていますか。クリーナーは、表面に付いた汚れを取り除くためのものです。出典:皮革用語辞典ひと口にクリーナーといっても、靴用・バッグ用・消しゴムタイプと種類があり、向き不向きがあります。
この記事のポイント
- クリーナーは革の種類に合った専用のものを使う。出典:皮革用語辞典
- 靴用は洗浄力が強め。財布やバッグには、成分がマイルドなものを選びます。出典:コロンブス
- 靴に直接つけず、必ずクロスに取って使う。出典:コロンブス
このページの本文は、ケア用品メーカーと業界団体が自社サイトに公開している記載だけを根拠にしています。 どの文がどの資料によるかは、ページ下部の出典から確認できます。
汚れと古いクリームを落として、次の手入れを効かせる
クリームを塗る前のひと手間には、ちゃんと理由があります。クリーナーとは「表面に付着した汚れを除くための助剤」。チューブ入り、乳液状、エアゾール、ゴムなどのタイプがあります。出典:皮革用語辞典汚れや古いクリームを落としておくと、次に塗るクリームがよく浸透し、表面の通気性も保てます。出典:M.MOWBRAY
コロンブスのブートブラック シルバーラインでは、レザーローションがこの役目です。革に入り込んだ古いクリームを落とし、クリームのノリをよくする下地をつくります。出典:コロンブスサフィールのユニバーサルレザーローションのように、栄養・ツヤ・汚れ落としを1本でこなし、これだけで手入れが完結するものもあります。出典:サフィール
靴用のクリーナーを、財布やバッグにそのまま使わない
靴用とバッグ用の違いは、汚れ落とし成分の強さと量です。出典:コロンブス靴用のクリーナーには、靴クリームやワックスを落とす役目もあるので、強い汚れ落とし成分が多く入っています。財布やバッグには、成分がマイルドで強い溶剤が入っていないものを選びましょう。出典:コロンブス
M.MOWBRAY も、バッグは靴より柔らかい革が多く、靴用の汚れ落としでは洗浄力で色が落ちることがあると注意しています。靴・バッグ・ジャケット・ソファーまで使えるクリーナーもあります。ヴィオラの汚れ落としローションがその例ですが、起毛革や布製には使えません。出典:ヴィオラ
一部分のこびりつきには、消しゴムタイプ
消しゴムタイプは、汚れをゴムに吸着させてこすり落とす固形のクリーナーです。出典:皮革用語辞典起毛革用には、シャンプータイプとゴムタイプがあります。全体の汚れならシャンプー、一部分にこびりついた汚れならゴムタイプ、と使い分けます。出典:皮革用語辞典
コロニルのソフトガミは、スムースレザーやエナメル用。液体のクリーナーだとシミになりやすい、デリケートな革に向いています。出典:コロニルライオン靴クリーム本舗のクリングデイには、やさしく落とす Soft 面と、研磨剤入りの Hard 面があります。出典:ライオン靴クリーム本舗
どれも、強くこすりすぎるのは禁物です。角で強く擦ると、革を傷つけたり伸ばしたりするおそれがあります。出典:コロニル、ライオン靴クリーム本舗
手入れ3回に1回が目安
コロンブスの目安は、手入れ3回に対してクリーナー1回です。出典:コロンブスクリーナーでも革の油分は抜けます。汚れを落としたあとは、油分を補う手入れが欠かせません。出典:コロニル
使う前に、目立たないところで必ず試す
初めてその靴に使うときは、目立たないところで試してから。出典:M.MOWBRAYヴィオラも、仕上げによっては色落ちやシミになるとして、必ず試すよう求めています。クリーナーは、靴に直接つけずに、必ずクロスに少し取って使います。出典:コロンブス
- 1.素材に合ったクリーナーを、クロスに少量取る。出典:コロンブス
- 2.表面を撫でるように拭く。出典:M.MOWBRAY
- 3.一部分だけを何度も擦らず、全体に均一に伸ばす。一部だけ繰り返し擦ると色落ちのもとです。出典:ヴィオラ
ヌメ革は、液体やクリーム状のクリーナーを避ける
ヌメ革は、液体やクリーム状のクリーナーでシミになるおそれがあります。揮発性の高い溶剤のクリーナーを使いましょう。出典:コロニル
まとめ
クリーナーは、革の種類に合った専用のものを。出典:皮革用語辞典財布やバッグにはマイルドなものを選び、使う前に目立たないところで試しましょう。出典:コロンブス、M.MOWBRAY
クリーナーの種類ごとの使いどころ
| メーカー | 向くもの | 注意 |
|---|---|---|
| M.MOWBRAY | 革靴の汚れ・古いクリーム(水性) | バッグは洗浄力で色が落ちることがある。最初は目立たない場所で試す |
| ヴィオラ | 靴・バッグ・ジャケット・ソファー | 起毛革・布製には使えない。全体に均一に伸ばす |
| コロニル | スムースレザー・エナメル(消しゴムタイプ) | 角で強く擦らない |
| コロンブス | 革小物・バッグにはマイルドなクリーナー | 靴用は汚れ落とし成分が強い |
この記事に出てくる素材とブランド
出典
- 日本皮革産業連合会「皮革用語辞典「クリーナー」」↗(2026-09-27 確認)
引用した記載 3件
- 「表面に付着した汚れを除くための助剤」
- 「革用のクリーナーには使用目的によりチューブ入り、乳液状、エアゾール、ゴムなどのタイプがある」
- 「皮革の種類に応じた専用のクリーナーを使用する必要がある」(必須)
- M.MOWBRAY「革靴用汚れ落とし ステインリムーバー」↗(2026-09-27 確認)
引用した記載 5件
- 「M.MOWBRAYを代表する革靴用の水性汚れ落としです。」(M.MOWBRAY ステインリムーバー)
- 「クリームの浸透性が向上し、表面の通気性も維持されます。」(M.MOWBRAY ステインリムーバー)
- 「靴に対して最初に使う際は、目立たない場所でテストしてください。」(M.MOWBRAY ステインリムーバー/必須)
- 「靴に比べバッグはソフトな革を使用していたり、」(M.MOWBRAY ステインリムーバー/バッグ・革小物に使う場合/控える)
- 「皮革表面を撫でるように拭くだけで汚れが落ちます。」(M.MOWBRAY ステインリムーバー)
- ヴィオラ「ヴィオラ 汚れ落としローション」↗(2026-09-27 確認)
引用した記載 4件
- 「靴・バッグだけでなく、ジャケット・ソファーなどの革製品に使用できるクリーナーです。」(ヴィオラ 汚れ落としローション)
- 「起毛革(スエード・ヌバックなど)、布製(キャンパスなど)にはご使用になれません。」(ヴィオラ 汚れ落としローション/使用不可)
- 「クリーナーは必ず全体に均一に塗り伸ばしてください。一部だけに塗って繰り返し擦ると色落ちの原因になります。」(ヴィオラ 汚れ落としローション/必須)
- 「皮革製品は、仕上げによって色落ちやシミになる場合があります。必ず目立たない部分でテストしてからご使用ください。」(ヴィオラ 汚れ落としローション/必須)
- サフィール「ユニバーサルレザーローション」↗(2026-09-27 確認)
引用した記載 2件
- 「栄養・ツヤ・汚れ落とし 1本3役の万能ローション」(サフィール ユニバーサルレザーローション)
- 「また汚れを落とす効果もありますので、本品ひとつで皮革製品のお手入れを完結できます」(サフィール ユニバーサルレザーローション)
- コロンブス「ブートブラックシルバーライン レザーローション」↗(2026-09-27 確認)
引用した記載 2件
- 「汚れを落とし、クリームのノリをよくする為の下地を作るクリーナー」(コロンブス ブートブラック シルバーライン レザーローション)
- 「皮革表面に付いたホコリなどの汚れ、また皮革に入り込んだ古いクリームを落とします」(コロンブス ブートブラック シルバーライン レザーローション)
- 日本皮革産業連合会「皮革用語辞典「ゴムタイプクリーナー」」↗(2026-09-27 確認)
引用した記載 1件
- 「汚れをゴムに吸着させてすり落す固型タイプのクリーナー」
- 日本皮革産業連合会「皮革用語辞典「スエード用クリーナー」」↗(2026-09-27 確認)
引用した記載 3件
- 「シャンプータイプとゴムタイプがある」
- 「素材全体に付着した汚れを落とすのに適している」
- 「ゴムタイプのクリーナーはゴムに汚れを吸着させて落とすもので、部分的で強固に付着した汚れ落としに適している」
- コロニル「ソフトガミ デリケートレザー・エナメル用 消しゴムクリーナー」↗(2026-09-27 確認)
引用した記載 3件
- 「スムースレザー、エナメル皮革用の消しゴムタイプのクリーナーです。」(コロニル ソフトガミ)
- 「ヌメ革、羊革など、液体のクリーナーではシミができやすいデリケートな革の汚れ落としに最適です。」(コロニル ソフトガミ)
- 「角の尖った部分で強く擦ると皮革を傷つけたり伸ばしてしまう恐れがあります。」(コロニル ソフトガミ/控える)
- ライオン靴クリーム本舗「クリングデイ消しゴム型クリーナー」↗(2026-09-27 確認)
引用した記載 2件
- 「優しく汚れを落とすSoft面と、研磨剤入りで強力に汚れを落とすHard面があります。」(ライオン靴クリーム本舗 クリングデイ消しゴム型クリーナー)
- 「素材を痛めてしまうので、強く擦り過ぎないようにしてください。」(ライオン靴クリーム本舗 クリングデイ消しゴム型クリーナー/控える)
- コロンブス「HOW TO CARE スムースレザーのお手入れ」↗(2026-09-27 確認)
引用した記載 3件
- 「素材にあったクリーナーをクロスに少量取り、汚れや古い靴クリームを落としていきます。」(コロンブス スムースレザーのお手入れ)
- 「お手入れ3回に対し、1回クリーナーを使うのが目安です。」(コロンブス スムースレザーのお手入れ)
- 「靴に直接クリーナーをつけるとシミやムラの原因となりますので、必ずクロスに取ってご使用ください」(コロンブス スムースレザーのお手入れ/必須)
- コロンブス「革小物・バッグのお手入れ」↗(2026-10-11 確認)
引用した記載 3件
- 「靴用クリーナーとの大きな違いは「汚れ落とし成分」の強さ、配合量です。」
- 「靴クリームやワックスを除去する役割もあるため、強い汚れ落とし成分を多く配合しています。」
- 「革小物やバッグのクリーナーは汚れ落とし成分がマイルドに作用する、強い溶剤が配合されていないタイプのものがオススメです。」(コロンブス 革小物・バッグのお手入れ/推奨)
- コロニル「レザーバッグのお手入れ方法」↗(2026-09-29 確認)
引用した記載 1件
- 「また、クリーナーによっても油分は失われますので、クリーニング後の油分補給は不可欠です。」(必須)
- コロニル「ヌメ革のお手入れ方法」↗(2026-10-04 確認)
引用した記載 1件
- 「ヌメ革は水分をすぐに吸収してしまうため、一般的な液状やクリーム状のクリーナーではシミのできる危険があり、クリーナー選びが重要です。」(控える)
- コロニル「代表的な素材の種類と特徴」↗(2026-09-28 確認)
引用した記載 1件
- 「ケア用品によるシミを防ぐため、揮発性の高いスプレーや溶剤のクリーナーなどでお手入れを行うのがポイントです。」(推奨)