Care basics

梅雨の革の手入れ

雨が続き、湿度も上がる梅雨は、靴を傷め、劣化を進めやすい季節です。出典:コロンブスカビは温度・湿度・栄養(皮脂や汚れ)の3つがそろうと生えるため、防ぐには湿度の少ない場所にしまうことが何より大切です。出典:コロニル

この記事のポイント

  • 梅雨の手入れは「防水」「除湿」「カビ対策」の3つが柱です。出典:コロンブス
  • 履いた靴はすぐにしまわず、一日ほど玄関に置いて湿気を抜きましょう。
  • 防水スプレーは2〜3週間おきと、雨に降られたあとにかけ直します。

このページの本文は、ケア用品メーカーとブランドが自社サイトに公開している記載だけを根拠にしています。 どの文がどの資料によるかは、ページ下部の出典から確認できます。

梅雨の手入れは「防水・除湿・カビ対策」の3本柱

梅雨どき、久しぶりに出した靴やバッグにカビを見つけて、どきっとしたことはありませんか。コロンブスが挙げる梅雨どきの手入れのポイントは3つ。雨から靴を守る「防水」、湿ったままにしない「除湿」、カビを防いだり落としたりする「カビ対策」です。

どれも雨の日だけでは足りず、普段からこまめに続けてこそ効果が出るもの。梅雨が明けるまでの習慣にしてほしい、というのがコロンブスのすすめです。

なぜ梅雨にカビが生えやすいのか

カビの胞子は、もともと空気中のどこにでもあります。温度・湿度・栄養(皮脂や汚れ)の3つがそろったとき、革の上で育ち始めます。栄養になるのは、表面に付いたホコリや手垢です。出典:コロニルレッドウィングも同じ3つの条件を挙げ、ふだんからホコリや汚れを落とし、風通しのよい場所にしまうことを予防策にしています。

雨に濡れた靴や、汗で蒸れた靴は、まさにその温床になります。出典:コロンブス

しまう場所は「湿気が少なく、空気が動くところ」

何より大切なのは、湿度の低い場所にしまうこと。クローゼットや押入れの奥のように空気が動かない場所に長く置きっぱなしにせず、ときどき出して風通しのよい日陰で干しましょう。出典:コロニル土屋鞄製造所も、自社の革製品は高温・多湿・直射日光を避けた、風通しのよい場所に保管するよう求めています。

HERZ によると、カビは一度生えると落とすのが難しいもの。使い終わったら新聞紙などを詰めて形を保ち、湿気の少ない風通しのよい場所に置いておくのがよいそうです。しばらく着ない革ジャンをクローゼットにしまうなら、湿気取りを一緒に置いて、ときどき様子を見てあげてください。出典:Y'2 LEATHER

履いた靴を、その日のうちに靴箱へ戻していませんか

一日履いた靴は、汗などの水分を吸っています。そのまま放っておくと革が傷み、カビが生えることもあります。出典:コロンブスレッドウィングのおすすめは、すぐに靴棚へしまわず、一日ほど玄関などに置いて水分を飛ばしてから収納すること。梅雨のあいだは、雨が降らなかった日でも除湿する習慣を――とコロンブスは勧めています。

革ジャンも同じです。Liugoo Leathers は、汗や湿気がこもらないよう、着るたびに10〜30分ほど陰干しするよう案内しています。

乾燥剤とシューツリーで、靴の中の湿気を取る

コロンブスは雨の日のケアとして、乾燥剤(シュードライ)で靴の中の余分な湿気を取ってから保管する方法を紹介しています。

シューツリーにも、形を整えるだけでなく湿気を吸う働きがあり、カビやにおいの予防にもなるとコロニルは説明します。木製のものなら、天然木そのものが靴の中の汗やにおいを吸ってくれます。出典:コロニル アロマティックシーダーシュートゥリー

防水スプレーは、梅雨のあいだ「かけ直し」が前提

スプレーの効果の多くは、2週間ほどで弱まり始めます。2〜3週間おきに、それから雨に降られたあとにも、かけ直すのが理想です。出典:コロニル毎日使う鞄なら、梅雨の時期は週1回くらいが目安だと土屋鞄は書いています。ただし、湿ったままの革にかけるとシミや色ムラ、カビの原因になります。完全に乾いてから使いましょう。出典:コロニル

雨に濡れたら、まず吸い取って、形を整えて陰干し

急ぐあまりドライヤーやストーブを使うのは禁物です。革が縮んだり、ひび割れたりする原因になります。出典:レッドウィングあわてずに、次の順で進めましょう。

  1. 1.ティッシュペーパーやタオルで、表面と内側の水分を吸い取る。出典:コロニル
  2. 2.形を整え、直射日光の当たらないところで乾かす。コロンブスはシューキーパーを入れて風通しのよい日陰に置く方法を紹介しています。
  3. 3.完全に乾いたら、クリーナーで汚れを落とす。出典:コロンブス
  4. 4.最後に靴クリームで油分を補う。出典:コロンブス

合成皮革とエナメルは、湿気そのものが大敵

合成皮革の表面の樹脂は湿気に弱く、ビニール袋や通気の悪い箱、押入れの奥にしまうと加水分解が一気に進みます。長持ちさせるには、湿度の管理とこまめな汚れ落としが大切です。出典:コロニルエナメルの樹脂も、湿気や水分で分解しやすい性質があります。湿気の少ない風通しのよい場所にしまい、ときどき出して外気に当てましょう。出典:コロニル

それでもカビが生えてしまったら

カビは、生やさないこと、そして生えたら少しでも早く落とすことが肝心です。出典:コロニルこのとき、いつもの手入れに使っているブラシやクロスは絶対に使わないでください。胞子が残って、ほかの靴やバッグにカビを移すおそれがあります。出典:コロニル

一度生えると落とすのが難しいからこそ、同社のカビ用ミスト(レザーキュア)を予防として日ごろから使ってほしい、とコロンブスは呼びかけています。

まとめ

コロンブスの言うとおり、梅雨の手入れは雨の日だけでなく、普段から続けてこそ効果が出ます。使ったらすぐにしまわずに湿気を抜く。しまう場所は湿気が少なく、空気の動くところに。防水スプレーはこまめにかけ直す。この3つを、梅雨が明けるまで続けてみてください。

梅雨どきの保管、メーカーごとの案内

メーカーしまう場所使った後・湿気の取り方
コロニル湿度の少ない場所。空気が動かない奥に長くしまわない定期的に外に出して日陰で干す
レッドウィング風通しのよい場所一日は玄関などに置いて水分を発散させる
土屋鞄製造所高温・多湿・直射日光を避けた、風通しのよい場所記載なし
HERZ湿気の少ない風通しのよい場所新聞紙などを詰める
Y'2 LEATHER風通しのよい場所。クローゼットなら湿気取りを置くときどき状態を確かめる
Liugoo Leathers記載なし着るたびに10〜30分ほど陰干し
コロンブス記載なし乾燥剤で靴の中の湿気を取る
コロンブス記載なし梅雨の時期は雨が降らない日も除湿する

この記事に出てくる素材とブランド

革のカビの落とし方を読む →

出典

  1. コロニル「革製品のカビ予防と対処方法」↗(2026-10-04 確認)
    引用した記載 7件
    • 「空気中に常にカビは存在しており、カビの生育条件「温度・湿度・栄養(皮脂や汚れ)」の3つが揃うことでカビは生えます。」
    • 「また、革表面に付着したホコリや手垢はカビの「栄養」になります。」
    • 「カビを防ぐためには、湿度の少ない保管環境を維持することが何より重要です。」(推奨)
    • 「クローゼットや押入れの奥など、空気が動かない場所での長期間の保管は避け、定期的に外に出して風通しの良い日陰で干すようにしましょう。」(控える)
    • 「そのため、カビは生やさないこと、生えてしまったら少しでも早く落とすことが重要です。」(推奨)
    • 「この際、通常のお手入れに使うブラシやクロスは絶対に使用しないでください。」(使用不可)
    • 「ブラシや布にカビの胞子が残り、他の製品にカビを移してしまう恐れがあります。」
  2. レッドウィング「よくあるご質問」↗(2026-10-03 確認)
    引用した記載 3件
    • 「カビは「ホコリ・汚れ」「温度」「湿気」3つの条件により発生します。カビ発生の予防策としては、日頃からホコリや汚れをこまめに落とすことと、風通しの良い場所にブーツを保管されることをお奨めいたします。」(推奨)
    • 「一日履いた靴はすぐに靴棚にしまわずに、一日くらいは玄関などに置いて、靴の中の汗による水分を発散させてから収納してください。」(推奨)
    • 「ドライヤーやストーブなどで急速に乾燥させると革の縮みやひび割れの原因になりますのでおやめください。」(使用不可)
  3. 土屋鞄製造所「ディアリオ ハンドウォレット」↗(2026-09-29 確認)
    引用した記載 1件
    • 「高温・多湿・直射日光を避けた、風通しの良い場所で保管してください。」(土屋鞄製造所の革製品(鞄・小物)/必須)
  4. コロンブス「雨の日オススメケア」↗(2026-09-29 確認)
    引用した記載 2件
    • 「雨で濡れてしまった靴や、汗で蒸れ、湿気が溜まった靴は、カビの温床にも。」
    • 「シュードライで靴内の余分な湿気を取り除き、」(コロンブス 雨の日オススメケア/推奨)
  5. コロニル「アロマティックシーダーシュートゥリー メンズ」↗(2026-09-29 確認)
    引用した記載 1件
    • 「天然木の吸湿性とアロマティックシーダー特有の防臭効果で、靴内の汗やニオイを抑えます。」(コロニル アロマティックシーダーシュートゥリー)
  6. HERZ「HERZ 革のお手入れ」↗(2026-10-04 確認)
    引用した記載 1件
    • 「カビは一度発生すると除去が困難なので、ご使用後は型崩れを防ぐために新聞紙などの詰め物をしていただき、湿気の少ない風通しの良い場所での保管をお勧め致します。」(推奨)
  7. Y'2 LEATHER「メンテナンス」↗(2026-10-05 確認)
    引用した記載 1件
    • 「湿気対策としましては長い間着用が無い場合、風通しの良い場所に保管頂き、クローゼットの中ですと湿気取りなどを置いて適度に状態を確認して下さい。」(推奨)
  8. Liugoo Leathers「【革ジャンを一生モノにするために】日々のお手入れからシーズンオフまで、スムースレザーの正しいケアを解説」↗(2026-10-03 確認)
    引用した記載 1件
    • 「汗や湿気をこもらせないように、毎回の着用後に10〜30分ほど陰干ししましょう。」(Liugoo Leathers 革ジャンのお手入れ/推奨)
  9. コロニル「レザースニーカーのお手入れ方法」↗(2026-10-02 確認)
    引用した記載 1件
    • 「シュートゥリーの使用は、整形と同時に靴内の湿気を吸い取り、防カビ・防臭にも効果があります。」(コロニル レザースニーカーのお手入れ方法)
  10. 土屋鞄「革のメンテナンス 02. 水や汚れから守る、防水ケア」↗(2026-10-04 確認)
    引用した記載 1件
    • 「また防水効果は次第に落ちるため、定期的にお使いいただくと安心です(毎日ご使用になる鞄の場合、梅雨時期は週に1回程度が目安)。」(土屋鞄の革製品)
  11. コロニル「防水スプレーの正しい選び方と使い方」↗(2026-09-29 確認)
    引用した記載 4件
    • 「防水スプレーの効果は永久ではなく、着用時の摩擦や時間の経過により約2週間程度で弱まり始めるものがほとんどです。」
    • 「そのため、2〜3週間おきに定期的にかけ直すのが理想的です。」(推奨)
    • 「また、雨に降られて防水効果を発揮した後や、久しぶりに使うアイテムにも、改めてスプレーをしておくことで、確実な防水・防汚効果を維持し続けることができます。」(推奨)
    • 「素材が湿っている状態での使用はシミや色ムラ、内部のカビなどトラブルの原因になるため、必ず完全に乾燥させてから使いましょう。」(必須)
  12. コロニル「革製品の水シミ・雨ジミの予防と対処方法」↗(2026-09-28 確認)
    引用した記載 2件
    • 「革製品が濡れてしまった時は、まず表面・内側の水分をティッシュペーパーやタオルでよく吸い取ります。」(推奨)
    • 「その後、形を整えてから直射日光を避けて乾かします。」(推奨)
  13. コロンブス「雨の日オススメケア」↗(2026-09-28 確認)
    引用した記載 3件
    • 「シューキーパーを入れて靴の形を整え、風通しの良い日陰で乾燥させます。」(コロンブス 雨の日オススメケア(靴)/推奨)
    • 「完全に乾いたらクリーナーで汚れを落としてください。」(コロンブス 雨の日オススメケア(靴)/推奨)
    • 「靴クリームを塗布し、皮革に油分を補給します。」(コロンブス 雨の日オススメケア(靴)/推奨)
  14. コロニル「合成皮革のお手入れ方法」↗(2026-09-30 確認)
    引用した記載 2件
    • 「合成皮革の樹脂コーティングは湿気に弱いため、ビニール袋や通気性の悪い箱の中、押入れの奥などで保管すると加水分解が急速に進行してしまいます。」(控える)
    • 「合成皮革の寿命を延ばしきれいな状態を保つためには、湿度管理と、こまめな汚れ落としが大切です。」(推奨)
  15. コロニル「エナメルのお手入れ方法」↗(2026-10-04 確認)
    引用した記載 1件
    • 「保管時は湿気を避け、なるべく風通しの良い場所に保管し、定期的に取り出して外気に当てる、汚れをこまめに落とす、防虫剤は直接エナメルレザーに接しない場所に置くことがポイントです。」(推奨)
  16. コロニル「代表的な素材の種類と特徴」↗(2026-09-28 確認)
    引用した記載 1件
    • 「ポリウレタン樹脂は性質上、湿気や水分による分解「加水分解」を起こしやすく水や汚れからの保護や湿度管理が重要です。」
  17. コロンブス「~靴の「防水・除湿・カビ対策」を習慣にしよう~梅雨時期の靴のお手入れ(2018年3月30日 プレスリリース)」↗(2026-10-05 確認)
    引用した記載 7件
    • 「雨や高温多湿な天候は、靴にダメージを与え、劣化を進めてしまいます。」
    • 「そのポイントは、雨から靴を「防水する」、靴を湿らせた状態にしないために「除湿する」、皮革に生えやすいカビの予防や除去をする「カビ対策」の3点です。」(コロンブス 梅雨時期の靴のお手入れ/推奨)
    • 「これらのお手入れは、雨が降る日だけでなく、普段からこまめに行うことで効果を発揮するので、梅雨が明けるまでの習慣として実践することをお勧めします。」(コロンブス 梅雨時期の靴のお手入れ/推奨)
    • 「一日履いた靴は汗などの水分を吸っており、そのまま放置すると皮革が劣化し、カビが生えてしまうことがあります。」
    • 「梅雨の時期はそのリクスが高まるので、雨が降らない日であっても、除湿をする習慣をつけることをお勧めします。」(コロンブス 梅雨時期の靴のお手入れ/推奨)
    • 「カビは、一度発生すると除去するのが難しいので、予防のケアとして日頃からのご使用をお勧めします。」(コロンブス レザーキュア カビ用ミスト/推奨)
    • 「梅雨が明けて汗ばむ季節にも、湿気対策としてご利用いただけます。」(コロンブス シュードライ・シュードライミニ)
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