靴クリームの種類と使い分け
お店に並ぶ靴クリーム、どれを選べばいいか迷いませんか。ふだんの手入れに使うのは、革にしみ込んで栄養を与える乳化性クリームです。出典:M.MOWBRAY油性のワックスはツヤ出しや防水には優れていますが、油分だけで栄養は与えません。
この記事のポイント
- ふだんの手入れは、栄養を与える乳化性クリームで。出典:M.MOWBRAY
- ワックスはツヤ出し用。必ず乳化性クリームのあとに使います。
- 色は、靴と同じか少し薄い色を選びます。
このページの本文は、ケア用品メーカーとブランドが自社サイトに公開している記載だけを根拠にしています。 どの文がどの資料によるかは、ページ下部の出典から確認できます。
靴クリームは、大きく3種類
まずは種類を整理しておきましょう。容器で分けると、ビン、チューブ、リキッド(液体)の3種類です。出典:コロンブス中身で分けると、ソフトクリームのような乳化性、平たい缶に入った油性のワックス、塗るだけでツヤが出る液体タイプに分かれます。出典:M.MOWBRAY
ふだんの栄養補給は、乳化性クリーム
ふだん使うのは、ソフトクリーム状の乳化性タイプ。革にしみ込んで栄養を与えるので、ひび割れや劣化を防げます。出典:M.MOWBRAY定期的に乳化性クリームを塗って、栄養とツヤを与えましょう。出典:コロンブス
栄養補給に使えるケア用品
M.MOWBRAY は、普段の手入れには革にしみ込んで栄養を与える乳化性タイプのクリームを使うとしています。
デリケートと乳化性はどう選ぶ? M.MOWBRAY の2製品で比べる
新しい靴をおろす前に、デリケートクリームを布に取って表面に塗り伸ばし、革を保湿しておく。コロンブスが紹介している使い方です。M.MOWBRAY は、自社のデリケートクリームとシュークリームジャー(乳化性)の違いを説明しています。デリケートクリームは油分とロウ分を控えめにして水分を多く含み、仕上がりはマットです。
シュークリームジャーは、ドレスシューズに合う自然な光沢を出せます。デリケートクリームはバッグや財布、レザージャケットにも使えますが、色は無色と黒だけ。スレやキズを補色したいなら、シュークリームジャーを勧めています。出典:M.MOWBRAY
長く手入れしていなかった革や、丸洗いしたあとの革に、いきなり油分の多いクリームを塗ると、シミやムラになりやすいそうです。乾燥や色あせがひどい靴は、次の順で2つを重ねます。出典:M.MOWBRAY
- 1デリケートクリーム
- 2豚毛ブラシ
- 3シュークリームジャー
- 4ブラシと乾拭き
- 1.デリケートクリームを塗る。出典:M.MOWBRAY
- 2.豚毛ブラシで軽くブラッシングする。出典:M.MOWBRAY
- 3.シュークリームジャーを塗る。出典:M.MOWBRAY
- 4.豚毛ブラシでブラッシングし、乾拭きして仕上げる。出典:M.MOWBRAY
ワックスは、必ず乳化性クリームのあとに
平たい缶の油性ワックスは、ツヤ出しや防水には優れていますが、油分だけなので栄養は与えません。出典:M.MOWBRAYワックスだけで手入れすると、革が硬くなったりひび割れたりします。必ず乳化性クリームのあとに使いましょう。出典:M.MOWBRAYワックスの膜が表面の毛穴を埋めることで、鏡のように光を反射します。出典:コロンブス
液体タイプは、メーカーで評価が分かれる
M.MOWBRAY は、液体タイプに厳しい評価です。表面にロウや樹脂の層を作って通気性をなくし、革を硬くするので、ひび割れの一番の原因になるといいます。良い点はほとんどないとして、なるべく使わないよう案内しています。一方のコロンブスにとって、リキッドタイプは「塗るだけで手軽に磨ける」便利な製品です。
色は、靴と同じか少し薄めを
色は、靴と同じか、少し薄い色を選びます。出典:M.MOWBRAY乳化性クリームの色は、キズになじんで補う程度。色の系統が近ければ使えます。出典:M.MOWBRAY
黒い靴に無色のクリームは使える? 色を補うなら黒、補色せず風合いを楽しむなら無色
無色と色付きの違いは、色を補えるかどうかです。色付きなら全体の色のバランスを整えられますが、無色では補色できず、色ムラは調整できません。出典:M.MOWBRAY色を補って革本来の風合いを生かすのが、靴磨きの標準。一方で、経年変化を思い切り楽しみたいなら、無色が最適だといいます。出典:M.MOWBRAY
無色が勧められる場面もあります。新品をおろす前の手入れと、ロングブーツの足首より上の筒の部分。筒は服と擦れて、色移りしやすいからです。出典:M.MOWBRAYM.MOWBRAY の工房では、色あせより乾燥が気になり、補色の要る傷やスレも無い靴を、無色のクリームで仕上げた例を紹介しています。
M.MOWBRAY は、黒い靴を何種類かのクリームで磨き比べています。無色の SADDLEUP ブーツクリームでも、元の黒を活かしたきれいな仕上がりになったそうです。
1回に塗るのは、ほんの少し
量は、米粒2〜3粒ほど。全体にすばやく伸ばします。出典:M.MOWBRAYコロンブスのビンタイプは、布を指に巻き、コーヒー豆ひとつ分を目安に、少しずつ何回かに分けて塗ります。リキッドやチューブは、クリームを含んだスポンジを靴に沿わせて塗ります。
塗りすぎると、白く残る
クリームを塗って白くなる原因は、塗りすぎ、クリームがダマになっていること、ブラッシングと乾拭きが足りないことの3つが多いそうです。出典:M.MOWBRAY塗りすぎると、革の中に浸透しきらなかった油分やロウ分が残って、白く見えます。出典:M.MOWBRAY
いま白く残っているなら、ブラッシングと乾拭きに時間をかけます。だんだんクリームが革になじみ、わずかなダマやムラもならせます。出典:M.MOWBRAY次の手入れでは、塗り方を変えてみましょう。
- 1.1回に塗るクリームの量を少なくする。出典:M.MOWBRAY
- 2.革に乗せたら、すぐに全体へ塗り広げる。時間がたつと表面で固まり、白くなりやすい。出典:M.MOWBRAY
まとめ
迷ったら、靴と同じか少し薄い色の乳化性クリームを1つ。ツヤをもっと出したくなったら、そのあとにワックスを重ねましょう。出典:M.MOWBRAY
発行元ごとの書き方の違い
| メーカー | 普段の栄養補給 | リキッド(液体)タイプ | 1回に塗る量 |
|---|---|---|---|
| M.MOWBRAY | ソフトクリーム状の乳化性タイプ | ひび割れの一番の原因。できるだけ避ける | 米粒2〜3粒ほど |
| コロンブス | 定期的に乳化性クリーム | 塗るだけで磨けるハンディタイプとして紹介 | コーヒー豆ひとつ分を数回に分けて |
よくある質問
- ワックスだけで手入れを続けると、どうなりますか?
水分が革に届かず、だんだん潤いがなくなっていきます(M.MOWBRAY)。
- クリームを塗ったあと、時間をおいてから磨いてもいいですか?
時間はおかず、すぐにブラッシングと乾拭きをします(M.MOWBRAY)。
- デリケートクリームは、靴以外にも使えますか?
使えます。コロンブスのデリケートクリームは、靴のほか、ハンドバッグや革小物など柔らかい革の製品に使えます。
この記事に出てくる素材とブランド
出典
- M.MOWBRAY「「デリケートクリーム」と「シュークリームジャー」、なにが違う?」↗(2026-10-08 確認)
引用した記載 7件
- 「デリケートクリームがシュークリームジャーに比べて、「油分」「ロウ分」をすくなめに、「水分」を豊富に含むクリームだからこそ。」(M.MOWBRAY デリケートクリームとシュークリームジャー)
- 「デリケートクリームは「水分」に特化している分、「マット」な仕上がり。」(M.MOWBRAY デリケートクリームとシュークリームジャー)
- 「ドレスシューズにぴったりな仕様で、皮革の持つ自然な風合いを生かした光沢を出すことができます。」(M.MOWBRAY デリケートクリームとシュークリームジャー)
- 「・バッグ・お財布・ソファ・レザージャケットなど、さまざまな革製品にお使い頂くことができます。」(M.MOWBRAY デリケートクリームとシュークリームジャー)
- 「「スレ、キズを補色したい」「ぶつけた部分を目立ちづらくしたい」という方であれば、「ニュートラル(無色)」「ブラック(黒色)」のみの展開であるデリケートクリームではなく、シュークリームジャーをお選びいただくのがオススメです。」(M.MOWBRAY デリケートクリームとシュークリームジャー/推奨)
- 「「油分」の多いクリームをいきなり使ってしまうと、「シミ」や「ムラ」になってしまうリスクが高くなってしまいます。」(M.MOWBRAY デリケートクリームとシュークリームジャー)
- 「①デリケートクリームを塗る②豚毛ブラシでかるくブラッシング③シュークリームジャーを塗る④豚毛ブラシでブラッシング、から拭きして仕上げ」(M.MOWBRAY デリケートクリームとシュークリームジャー/推奨)
- M.MOWBRAY「靴クリームの無色と色付きの違いとは」↗(2026-10-08 確認)
引用した記載 5件
- 「違いとしては、無色のクリームは革の色で経年変化をみれる、色付きのクリームは色が補色できるかどうか、です。」(M.MOWBRAY 靴クリームの無色と色付き)
- 「無色のクリームだと補色ができないので、色のムラを調整できません。」(M.MOWBRAY 靴クリームの無色と色付き)
- 「裏を返せば革の経年変化を最大限楽しむのであれば無色のクリームが最適です。」(M.MOWBRAY 靴クリームの無色と色付き/推奨)
- 「色付きのクリームだと全体の色のバランスを整えることができます。」(M.MOWBRAY 靴クリームの無色と色付き)
- 「色を補色して本来の革の風合いを生かすのが靴磨きにおけるスタンダードです。」(M.MOWBRAY 靴クリームの無色と色付き)
- M.MOWBRAY「ニュートラル(無色)のクリームを使うとき~例を交えてご紹介~」↗(2026-10-08 確認)
引用した記載 3件
- 「このような場合にもニュートラルのクリームがおすすめです。・新品の靴をプレメンテナンスするとき・ロングブーツの足首より上の筒部分」(M.MOWBRAY 靴クリームの無色と色付き/推奨)
- 「※ロングブーツの筒部分は、洋服と擦れて色移りする可能性が高くなるためです。」(M.MOWBRAY 靴クリームの無色と色付き)
- 「・全体が色褪せているというよりも乾燥が気になる・傷やスレも無く、補色する必要がある箇所がない」(M.MOWBRAY の工房の修理事例)
- M.MOWBRAY「黒靴を色々なクリームで磨いてみると?」↗(2026-10-08 確認)
引用した記載 1件
- 「またニュートラルを使用したSADDLEUP ブーツクリームも元の黒の色を活かしながらきれいな仕上がりになります。」(SADDLEUP ブーツクリーム(ニュートラル))
- M.MOWBRAY「クリームを塗って “ 白く ” なる原因って?」↗(2026-10-08 確認)
引用した記載 7件
- 「クリームを塗って “ 白く ” なってしまう原因は、以上の3つであることが多いです。」(M.MOWBRAY ブログ(クリームで白くなる原因))
- 「革の中に浸透しきらなかった、これらの成分が残って白く」(M.MOWBRAY ブログ(クリームで白くなる原因))
- 「1度のお手入れで塗るクリームの量を少なくしてみる」(M.MOWBRAY ブログ(クリームで白くなる原因)/推奨)
- 「クリームを革表面に塗ったら、すぐに全体に塗り拡げる」(M.MOWBRAY ブログ(クリームで白くなる原因)/推奨)
- 「時間とともに革表面でクリームがかたまり白くなりやすくなってしまいます。」(M.MOWBRAY ブログ(クリームで白くなる原因))
- 「徐々にクリームが革に馴染み、わずかなダマやムラも均せます。」(M.MOWBRAY ブログ(クリームで白くなる原因))
- 「ブラッシングと乾拭きの各工程に時間を掛ける」(M.MOWBRAY ブログ(クリームで白くなる原因)/推奨)
- M.MOWBRAY「スムースレザーのお手入れ」↗(2026-10-03 確認)
引用した記載 11件
- 「クリームは、M.モゥブレィクリームジャーかFAMACO シルキーレザークリーム のようなソフトクリーム状に仕上げた乳化性タイプを使ってください。」(M.MOWBRAY スムースレザーのお手入れ/推奨)
- 「皮革にしみ込んで栄養を与えますのでひび割れや劣化を防ぎます。」(M.MOWBRAY スムースレザーのお手入れ)
- 「平たい缶に入ったワックスタイプ(油性)は、ツヤだしや防水効果等の点では優れていますが、油分だけのため皮革に栄養分を与えません。」
- 「ワックスのみでお手入れをしていると、水分が皮革に吸収されないので、潤いがなくなってきます。」
- 「皮革の硬化やひび割れの原因にもなりますので、必ず、乳化性クリームを使用した後に使用するようにして下さい。」(必須)
- 「液体タイプの靴クリーム(塗るだけでツヤの出るリキッドタイプの靴墨)は、皮革の表面にロウや樹脂の層を作り通気性をなくし皮革も硬化するす為、ひび割れの一番の原因となります。」
- 「皮革にとって、良い点はほとんどありませんので、できるだけ使用は避けて下さい。」(控える)
- 「色を選ぶ際は靴の色と同色か若干薄い色のクリームを使ってください。」(推奨)
- 「ビンやチューブタイプの乳化性クリームはキズなどに色が馴染んで色を補う程度の補色力ですので、色の系統が近ければ使用できます。」
- 「米粒2〜3粒程度取り、クリームを全体にスピーディに伸ばして行きます。」(M.MOWBRAY スムースレザーのお手入れ)
- 「クリームを塗った後は、時間をおかずに素早くブラッシング・空ブキをして下さい。」(M.MOWBRAY スムースレザーのお手入れ/推奨)
- コロンブス「スムースレザーのお手入れ」↗(2026-10-03 確認)
引用した記載 9件
- 「靴クリームは大きく分けて3種類あります。」
- 「定期的に靴クリーム(乳化性クリーム)を塗って、栄養と光沢を与えましょう。」(推奨)
- 「デリケートクリーム等を布に取り、靴表面に塗り伸ばしましょう。皮革に保湿効果を与えます。」(コロンブス スムースレザーのお手入れ(履きおろし前))
- 「靴・ハンドバッグ・革小物等のソフトレザー製品に、保革効果を与えるデリケートレザー専用のクリームです。」(コロンブス デリケートクリーム)
- 「WAX膜で毛穴を埋めることで、鏡のように反射させます。」
- 「塗るだけで簡単に靴が磨けるハンディタイプの液体靴クリームです。」(コロンブス ナイトリキッド)
- 「ビンタイプの場合は布を指に巻き、少量のクリームを数回に分けて塗布します。」(コロンブス スムースレザーのお手入れ)
- 「リキッドタイプ・チューブタイプをご使用の場合は、クリームを含ませたスポンジを靴に沿って塗布してください。」(コロンブス スムースレザーのお手入れ)
- 「コーヒー豆一つ分が目安です。」(コロンブス スムースレザーのお手入れ)







