革の白い粉
革の表面に、白い粉のようなものが浮いている。カビかと驚くかもしれませんが、正体はひとつではありません。ブライドルレザーなら、表面に浮かぶロウの白い粉(ブルーム)がその革の特徴です。出典:土屋鞄ブラッシングすれば革の中に戻ります。出典:Whitehouse Cox
この記事のポイント
- ブライドルレザーの白い粉はロウ(ブルーム)。ブラッシングで革に戻ります。
- 革靴に吹き出る白い粉は塩分のことがあり、サドルソープで落とせます。出典:M.MOWBRAY
- カビなら少しでも早く落とします。いつものブラシやクロスは使いません。
このページの本文は、ケア用品メーカーとブランドが自社サイトに公開している記載だけを根拠にしています。 どの文がどの資料によるかは、ページ下部の出典から確認できます。
ブライドルレザーの白い粉は、ロウ
ブライドルレザーは、英国で馬具用につくられてきた革です。その特徴が、表面に浮かぶブルーム(ロウの白い粉)です。出典:土屋鞄ブラッシングすると革の中に戻ります。出典:Whitehouse Cox
一度落ち着いても、夏や冬の冷暖房による急な温度変化で、また浮いてくることがあります。指や柔らかい布で擦り込めば元どおりです。出典:土屋鞄しまっている間に出てくることもあるので、乾拭きや軽いブラッシングで整えましょう。出典:COCOMEISTER
ブルームが残っているうちは、ブラシで払うだけ
使い始める前に落としてもいいし、自然に落ちていくのを楽しみながら使ってもいい。土屋鞄はどちらも勧めています。落とすなら、土屋鞄の手順はこうです。
- 1.付属の馬毛ブラシで、力を入れずにささっと払う。出典:土屋鞄
- 2.縦・横・斜めと向きを変えて繰り返す。最後にクロスで乾拭きする。出典:土屋鞄
オイルと防水スプレーは、なじんでから
ブルームはロウなので、残ったままオイルを塗ってもしみ込まず、膜ができてしまうことがあります。オイルは、ブルームがなじんでから。防水スプレーも、残っている間はかけなくて大丈夫です。出典:土屋鞄COCOMEISTER も、ロウが残っている間は手入れをしすぎず、なじむのを待つよう案内しています。
クリームで磨いたら白っぽくなった
GANZO のシンブライドルは、クリームで磨き上げたあと、ツヤが少し落ちて表面が白っぽくなることがあります。クリームのろう成分が革にしみ込むまでに時間がかかり、表面に残るためで、使ううちになじんでくるそうです。
革靴に吹き出た白い粉は、塩分のことも
革靴の表面に白い粉が吹き出てきたら、塩分かもしれません。M.MOWBRAY のサドルソープは、そんなときや雨ジミができたときに使うもので、表面の塩分や雨ジミを落とします。ただし、スエードやヌバックなどの起毛革、エナメル、爬虫類の革には使えません。出典:M.MOWBRAY
ビルケンシュトックは、スムースレザーのアッパーに塩や水のシミがついたら、まず室温でしっかり乾かし、湿った布で取るよう案内しています。
カビだったら、すぐに落とす
カビは、温度・湿度・栄養(皮脂や汚れ)の3つがそろうと生えます。生えてしまったら、少しでも早く落とすのが肝心です。出典:コロニル
このとき、いつもの手入れに使うブラシやクロスは絶対に使わないでください。胞子が残って、ほかの製品にカビを移すおそれがあります。出典:コロニル作業中は胞子を吸い込まないよう、マスクを付けましょう。出典:M.MOWBRAY
白いものがブルーム・ろう成分・塩分・カビのどれに当たるかを見分ける方法は、公式の案内が見つかっていないため、このページでは示していません。判断がつかないときは、製品のブランドに問い合わせてください。
まとめ
ブライドルレザーの白い粉なら、ブラシで払えば革に戻ります。出典:Whitehouse Coxカビだった場合は、いつものブラシを使わずに、少しでも早く落としましょう。
白いもの、メーカーごとの案内
| メーカー | 白いもの | 扱い |
|---|---|---|
| 土屋鞄 | ブライドルレザーのブルーム(ロウ) | 馬毛ブラシで払う。温度変化で浮いたら擦り込む。残る間はオイル・防水スプレーを急がない |
| Whitehouse Cox | ブライドルレザーのブルーム | ブラッシングで革の中に戻る |
| COCOMEISTER | ブライドルレザーのブルーム(保管中に再び現れる) | 乾拭きや軽いブラッシングで整える |
| GANZO | 磨いた後に残るろう成分(シンブライドル) | 使ううちになじむ |
| M.MOWBRAY | 革靴に吹き出る塩分 | サドルソープで落とす |
| コロニル | カビ | 少しでも早く落とす。いつものブラシ・クロスは使わない |
この記事に出てくる素材とブランド
出典
- 土屋鞄「革のお手入れ時間 Vol.3 BRIDLE」↗(2026-10-04 確認)
引用した記載 7件
- 「「ブライドル」シリーズに採用される「ブライドルレザー」は、英国で馬具用につくられている伝統的な高級皮革素材。この革の特徴は何と言っても、表面に浮かぶ「ブルーム(ロウの白い粉)」です。」
- 「夏場・冬場は、冷暖房などによる急激な温度変化により、表面に白いロウの粉が浮き出ることがありますが、指や柔らかい布で革に擦り込むと、元の状態に戻ります。」(土屋鞄 ブライドルシリーズ)
- 「製品に付属されている馬毛ブラシを使って、ブルーム全体を満遍なくブラッシングしましょう。このとき、“力を入れずにささっと払っていく”のがポイントです。」(土屋鞄 ブライドルシリーズ/推奨)
- 「縦横斜めと向きを変えて繰り返すことで、全体的にブルームが落ちていきます。ブラッシングを終えたら、仕上げにクロスで乾拭きをしてください。」(土屋鞄 ブライドルシリーズ)
- 「「ブライドルレザー」表面のブルームはロウなので、これが残っている状態でオイルケアをしてもオイルが革に染み込まず、皮膜ができてしまう可能性が・・・。「ブルーム」がなじんだ状態になってから、ケアをしてください。」(土屋鞄 ブライドルシリーズ/控える)
- 「ブルーム(白いロウの粉)が残っている状態では、防水スプレーをしなくて大丈夫です。ブルームが革になじんでから行ってください。」(土屋鞄 ブライドルシリーズ)
- 「使い始める前に落として、すっきりさせるのも良し。自然にブルームが落ちていく様子を楽しみながら使うのも、おすすめです。」(土屋鞄 ブライドルシリーズ)
- Whitehouse Cox「ホワイトハウスコックス/WhitehouseCoxについて」↗(2026-10-04 確認)
引用した記載 1件
- 「ブライドルレザー製品には、ブルームという白い粉状のものが現れるという特徴があります。このブルームは、ブラッシングすることで革の中に戻ります。」
- COCOMEISTER「ケア・メンテナンス」↗(2026-10-05 確認)
引用した記載 1件
- 「白いロウ(ブルーム)が残る間は、過度な手入れをせず、なじむ様子を見ます。表面のロウが取れた後は、ブラシとクロスでほこりを払います。」(COCOMEISTER ブライドル・オークバーク)
- COCOMEISTER「ブライドルレザーの特徴と魅力」↗(2026-10-05 確認)
引用した記載 1件
- 「一枚ごとに浮き方が異なり、保管中に再び現れることもあります。乾拭きや軽いブラッシングで整えると、その奥にある革の色と質感が少しずつ顔を出します。」(COCOMEISTER のブライドルレザー)
- GANZO「シンブライドルのお手入れ方法」↗(2026-10-04 確認)
引用した記載 2件
- 「クリームを付け磨き上げた後は、艶感が若干なくなり表面が白っぽくなりますが、これはクリームに含まれているろう成分が革表面に浸透するのに時間が掛かり、残ってしまうことによっておきる現象です。」(GANZO シンブライドル)
- 「ご使用後に馴染んでまいります。」(GANZO シンブライドル)
- M.MOWBRAY「革靴(表革)の水洗い方法 -サドルソープの使い方-」↗(2026-09-30 確認)
引用した記載 3件
- 「雨でシミができてしまった時や革靴の表面に白い粉(塩分)が吹き出てきた時。」(M.MOWBRAY サドルソープ)
- 「【効果】雨シミや表面の塩分をきれいに落します。」(M.MOWBRAY サドルソープ)
- 「・スエード、ヌバック等の起毛皮革製品やエナメル革、ハ虫類皮革などには使用できません。」(M.MOWBRAY サドルソープ/使用不可)
- ビルケンシュトック「ビルケンシュトックのアッパー素材のお手入れ方法を教えてください。」↗(2026-10-03 確認)
引用した記載 1件
- 「塩/水のシミがついた場合は、まず靴を室温でしっかりと乾燥させ、湿った布でシミを取り除きます。」(ビルケンシュトック スムースレザーのアッパー)
- コロニル「革製品のカビ予防と対処方法」↗(2026-10-04 確認)
引用した記載 4件
- 「空気中に常にカビは存在しており、カビの生育条件「温度・湿度・栄養(皮脂や汚れ)」の3つが揃うことでカビは生えます。」
- 「そのため、カビは生やさないこと、生えてしまったら少しでも早く落とすことが重要です。」(推奨)
- 「この際、通常のお手入れに使うブラシやクロスは絶対に使用しないでください。」(使用不可)
- 「ブラシや布にカビの胞子が残り、他の製品にカビを移してしまう恐れがあります。」
- M.MOWBRAY「革靴に生えたカビの落とし方|モールドクリーナーの使い方って?」↗(2026-09-28 確認)
引用した記載 1件
- 「作業はカビの胞子を吸い込まないよう、マスクを付けて作業してください」(推奨)